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ペラ56_伸びる子供は〇〇がすごい

今日のペラ1はこちら。

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榎本 博明著

 

6歳児と3歳児を抱える父親として気にせずにはいられない領域、子育てである。

とっても毎日毎日そんなことを考えていられるはずもなく、大体子供と一緒に遊んでいるだけなんだけど。

 

勉強させた方が良いのか、運動させた方が良いのか、英語は速いほうが良いのか。

色々な意見や見解があるなかで、本書は聞き慣れない言葉「非認知能力」をキーワードにしている。

非認知能力とは、簡単にいうと数値化しづらいもの、順番を付けづらい能力だ。

チャレンジ精神とか忍耐力とか継続力とかそういうの。

 

なんでそれが大切で、どうすればそれを伸ばしていけるか。

そんな内容が書かれている。

 

早速中身をどうぞ。

◆未就学児の知的な早期教育が流行っているが必要か?

必ずしもマストではない。(無駄では無い)
勉強は小学校入ってから必ず習うし、そこのアドバンテージは微々たるもの。
字書けない子、足し算引き算出来ない子はほとんどない。
ということは小学生からでも遅くないという証拠。
 

◆じゃー本当に必要なモノって?

必要なのは社会性やチャレンジ精神、好奇心に折れない心や継続力等。
「非認知能力」と呼ばれるモノ。
それを早い段階から育てていく。
 
努力することの大切さ、やり抜くことの大切さを伝えることで非認知能力があがる。
→日本の伝統的教育によって培われるもの
 
そのためには親が根気強く関わることが大切。
→失敗してもいい、失敗から学ぶものもある。
それを知ってもらうためには手助けを減らし失敗させることも必要。
手助けしたいのをぐっと我慢。
 
◆否認知能力の高め方
非認知能力の発達には遊ぶことが重要な役割を担っている。
遊ぶことに子供は集中し自発的に継続的に動く。
この経験が大人になったときに集中し自発的に動くことにつながる。
習い事に前向きにならないのはある種当たり前。
 

・折れない心

失敗を経て成長する、失敗する機会を作る。
そして失敗を肯定する言葉を投げかける。
 
褒めるときは頭の良さ、能力ではなく
頑張り、つまり努力や過程を褒める。
 

・共感性

相手の気持を想像させるように導く。
〇〇ちゃん、嬉しかっただろうね。
〇〇ちゃん、どんな気持ちだったかな。
あの子たのしそうだね。
相手の気持を想像する機会を作ることで共感する心を作り出す。
絵本読むときも効果的。
 
・チャレンジ精神
父親との遊びが効果的。
父親は母親よりも活発で動きのある遊びをする(子供が好きな遊び)。
母親よりもちょっと離れた、子供と良い距離感でいられる。
父親は時として自分が勝つ。子供の挑戦を引き出しながら遊ぶ父親の態度が子供の発達に望ましい。
 

◆親としての心構え

大切なのは親自身の非認知能力を高めること。
子供は親をモデリングする。すぐカッとなる子の親はすぐカッとなる。
例えば親が前向きな言葉を使っていると子供も前向きな言葉を使うようになる。
 

◆最後に

「ありのままの自分を受け入れる」の本当の意味は
未熟で至らないが日々頑張っている自分を認めてあげよう。未熟だからといって自分を責めずに受け入れよう。
であっていまのままでいい、という意味ではない。
 
傷つかない、じゃなくて傷つきにくい子供にする。
叱ることも大切、耐性がつく。
叱る、褒めるのテクニックじゃなく大切なのはその背景。子供を愛してるかどうか。

愛があるなら時として我慢も必要だ。

 

◆MYコメント

本一冊を通して僕が言いたかったこと。

全国のお父さん諸君。子供と遊んでるだけで家事なんて全然してないや、と自分を責める必要はありません。

むしろもっと本気で遊びましょう、時には子供に勝ちましょう、悔しい思いを子供にさせましょう。

下手な家事を無理矢理やるよりもそのほうが将来的な家庭への貢献度が高いはずです。

遊んでばっか、と文句を言われたら

「子供の将来のために必死に遊んでるんだ」そう胸を張って言ってやればいいんです。

 

とはいえ奥様のご機嫌が損なわれないよう家事もしっかりやりましょうね。