ペラ57_無理ゲー社会 をまとめてみた
今日のペラ1はこちら。
橘玲 著
ゲーム好きの僕が飛びつきそうなタイトル。というか実際に飛びついた。
死にゲーというわれるいくつかのゲームをクリアしてきた僕だが、
この世の中、社会が無理ゲーと言われると、
じゃークリアしてやるか! と意気込む前にちょっと躊躇してしまう。
なんで無理ゲーなのか、知りたいよね。
書店でも平積みされるくらい売れている本書の概要をまとめたので、
中身見たいけど難しくて諦めた、みたいな方は是非一読くださいませ。
では早速。
無理ゲー社会
◆結論
これからの世界は資本主義から脱却し、才能主義になっていく。
資本主義では資本のないものでも生きていけたが(最低限の資金や社会保証)、
才能主義の世界では才能ないものは生きていけない。
才能主義の世界では評価基準が資本から才能に変わる。
資本は擬似的に集められる(親のコネや宝くじ)が才能は無理。
にもかかわらず社会的、経済的に成功し評価と性愛の獲得を目指す。
という困難な無理ゲー(しかも超高齢化社会という罰ゲーム付)を強いられる。
これがこれからのリベラル(自由)な社会のルール。
◆どんな社会の変化があったか
・今まで
ある程度生まれたときので環境で人生が決まっていた。
極端な例は士農工商。
理不尽だけど人のせいにできた。
・これから
自分らしく生きる事が許された時代、自分で選択できる社会。
⇒リベラル化の加速
自分らしくとは失敗も成功も誰のせいにもできず自分の責任ということになる。
自由とは責任。
◆社会変化による影響
・社会保障の解体
自分らしらを求めるヒトがふえる、つまり各個人の独自性が高まる。
形、パターンがなくなる→世界が複雑化する→中間共同体の解体(社会保障が機能しなくなる)→自助頼み、自己責任の社会
・能力、才能格差の社会
リベラルな社会の原則は努力すれば夢は叶う。はず。
しかし遺伝レベルで才能や能力に差がある。
やる気や集中力といった能力、つまり頑張れる能力は、
記憶や計算等の能力と同様遺伝によるところが大きい。
教育や環境の影響は小さい。
つまり努力できるかどうかも遺伝によって決まると言える。
自由なので機会は公平。
しかし結果は能力値により差が出る。つまり平等ではない。
自分の地位が低いと認める必要あり。
世界は公平ではない。
・非モテは加速する
自分らしく生きる女性(女性が自立する)が増えると非モテは加速する。
・今まで
自分らしく生きることを諦める延長に結婚や出産があったとしたら、
それは生活の安定が目的で、そうなると金持ちと結婚したい。
貧乏な男はモテなかった。
・これから
リベラルな世界では女性が経済力を経て自立、より自由に男をより好みできる。
そこに加えて結婚しないという選択も増えてきた。
そもそも離婚すると母子家庭は超リスキー。
離婚理由の多くは夫が養育費を払わないから。
夫には責任がなく、母親には生活保護不正受給等のきつい風当たりが現状。
つまり社会が子供を産むなと言っている。よほどいいひとじゃないと結婚したくない。
結果男の競争と女の選択は激化する。
◆MYコメント
今も実力主義社会であるが、今後はそれがより一層濃くなる。
さらにインターネットテクノロジーの進化にITを使う側とITに奪われる側の両極端に別れていく。
行動しないこと、結果が出せないこと、すべてが自己責任。
やってないのが悪いんじゃん、やればいいじゃん、で一蹴される中々厳しい時代がやってくる。
ましてやSNSによって上の人の活躍がいやでも目に入ってくる。
比較される(しちゃう)ことで更に自尊心が削られていく。
あまり周りを気にせず出来ることをやっていく。そんな行動方法が自分を助けることになっていく。
よそはよそ、うちはうち。気持った玉お母ちゃんの定番のセリフを、
大切な価値観として持っておく必要がこれからはありそうだ。