記憶ってやつのいい加減さ
ふらっと立ち寄ったブックオフで文庫本を数冊買った。
気が向いたときに小説に手を伸ばすのだが、好きなジャンルの1つに短編集がある。
空いた時間にビスケットをかじりながら楽しめるような手軽さが良い。
昨日も数冊の中に短編集を一冊入れ、早速風呂場で広げてみた。
そしたらなんだろう、漠然とした既視感がある。
どこかでお会いしましたっけ、あーそーだあそこで会いましたね、ご無沙汰です。くらいの覚えてるような覚えてないような感覚。
短編の2、3節を読んだ頃には既視感はこれよんだことある! の革新に変わった。
記憶ってやつはとてもいい加減で好みは実にしっかり者ってことが証明された。
良かったのはこの短編集が1節20ページくらいのショートショートでかつオチにどんでん返しを必ず用意していること。
急遽話をパラパラ読みオチを覚えているかの自主記憶力テストを開催した。
結果は五分五分。中には震えるような結末すら忘れている自分がいた。
昨日の話ではないが同じ本を2度読むことの意味はやっぱりあると思う。
記憶の定着、つまり情報の内部化をすすめるための有効手段。
そういえば漫画は何度も読み返すのに小説ってそういうことあまりしないよね。
それってなんでなんだろ。やっぱり手頃感がそこにはあるのかもしれないね。