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100年人生を迎える時代、30代サラリーマン管理職が会社に依存しないための日々のスモールアクション、ビジネス情報をお伝えします。

ペラ64 さおだけ屋はなぜ潰れないのか 身近な疑問からはじめる会計学

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山田真哉

 

だれもが一度は疑問に思う町の7不思議のひとつ。
さおだけやはどうやって儲けているんだ??
2本で1000円、20年前のお値段..、どうしたって無理やろ...
 
そんな疑問を面白おかしく解決しつつ、
会計に興味を持つことが出来るのが本書である。
 
会計とか経営知りたくて勉強したけど諦めたぜ、
とかちょっとビジネスマンとしって土台は知っておきたいなってヒトにお薦め。
 
では早速どうぞ。

◆本書のポイント

会計学は簡単じゃない。身近なところから入り苦手意識を克服しよう
 

◆さおだけ屋はなぜ潰れないのか

企業の基本はゴーイング・コンサーン(継続してく)

そのためには利益が必要
利益は、売上を増やすか、費用を減らす
 

さおだけ屋の場合(仮説)

売上を増やす
・2本で1000円って言いながら、高級さおだけを進める(単価を上げる)
・取付工賃、設置台といった副品もうる(個数を増やす)
 
費用を減らす
・元々副業でコストが掛からない
・移動の途中で売れたらラッキー
 

ベッドタウンに高級フランス料理店の謎

高級住宅街ではないところに単価の高いレストラン、やってけるの??

ポイントは相乗効果の高い事業展開をする
→連結
 

このお店の場合

ランチ、ディナーのほかに午後シェフが教える料理教室、ワイン教室を開いている
教室の生徒が客に来ることもあるし友達連れてそのまま教室に入ることも
 

◆在庫だらけの自然食品店

使わないものはさっさと捨てるのが合理的な会計

 
在庫が多いデメリット
消費期限切れ(棚卸損耗)、維持管理費、場所代
在庫ある=支払いはあるが入金はない
支払いは遅く、回収はは早く
 
損しないために在庫は減らす
究極は受注生産
 

◆完売したのに怒られた

商売の基本はチャンスゲイン(売上機会の獲得)

 
早期完売はもっと売れた、の証拠
機会損失が発生している
機会損失はゼロじゃなくてマイナス
そこも考えながら目標設定
 

◆トップを逃して満足するギャンブラー

雀荘にいるすぐ上がりたがる雀士は実はお店のヒトだった!

 

商売は回転率がキモ

回転率とはどれだけ客を捌いているか
(回転率は立ち食いそば屋とかで客がどんどん入れ替わるあれ)
 

売上=単価×個数

単価が上がらないなら個数を増やす
集客のための安易な値下げは厳禁
なぜなら価格勝負だと安いところが出てくると客を取られ。
回転率の肝はリピーター。ファンを増やす
 

◆あの人はなぜいつも割り勘の支払い役になるのか?

カード払いによって支払いよりも先にキャッシュを得られる

支払いタイミングで同じような飲み会をすれば引き落としと回収金額で相殺
つまり無利子でお金を借り続けられる
 
つまりキャッシュフローの改善を行っている
(ただしこの預かっているお金は負債)
 
最近では利益よりもキャッシュフローを重視する会社も
利益(儲かっているか)とお金があることは別
 
BS、資産や負債を把握
PL、利益を把握
キャッシュフロー、お金の出入りを把握
 

大切なのはフリーキャッシュフロー(自由に使えるお金)

日常の現金の出入り−将来のための現金の出入り(投資)
これを常にプラスにすることが人生を楽しく送る方法
会社も家計も一緒
 

◆数字に弱くても数字のセンスがあればいい

例題
50人にひとり無料
2%値引
は広告主からすると一緒の結果
消費者は前者にインパク
別の言い換えができるか、それに気付くか、が数字のセンス。
 

分析の極意

割り算で1単位あたりをだす
特定の数字を定期的におさえる
 

◆会計とは

会計とはどうすれば物事を的確に捉えられるように出来るか
 

◆MYコメント

難しいもの、特価借りづらいものはとことん身近なモノに例える

これが伝わるティーチングの極意

例え話が上手なひとはおおよそお話も面白い気がする

 

ちなみに僕が過去バランスシートを後輩に説明したときはこんな話をした

 

彼女がプラダのカバンをデートにもってきたとして。

お金を借りて買ったのならそれは負債。

貯金で買ったなら自己資本(の利益状拠金)

「パパ」が買ってくれたのなら自己資本(の資本金)

 

いかがでしょうか??