ペラ54_安いニッポン 「価格」が示す停滞 中藤 玲
継続して本は読んでいたが小説やメモ取るに至らないモノが多かったので久々のペラ1になった。
今回のお題はこちら。
中々衝撃的な題名である。
僕は海外旅行の趣味がないので関心がなかったが、
どうやら日本は世界中でみても物価がかなり安い方だという。(先進国では)
表紙の下にもあるとおりディズニーランドのチケットは世界で一番安く、
100円ショップが成り立つのも日本だけだという。
なんてお財布に優しい国なんだ、日本に生まれて良かったー
と織田裕二のマネをして喜んでばかりいられないのが現状。
本書はそんな日本がかかえるリスクや対策をわかりやすくまとめてくれている。
早速ご覧頂こう。
◆日本は安い
日本はデフレ、海外はインフレ。
中国や台湾、タイですら日本より物価が高くなってきた
ディズニーランドのチケットは日本が最安。
500円でランチ食べられるのも日本だけ。
海外でラーメンは1500円が当たりまえ。
◆安いことが脅かす日本の未来
1.海外品が高くて買えなくなる。
ブランド品に海外旅行は高嶺の花に。
2.人材の流出
日本企業は給料も安い。
海外企業に比べて安い賃金で働くことに疑問を感じることになる。
また日本企業の終身雇用の崩壊を加速化させている。
若手が働かない中間管理職より安い賃金に疑問を持つ。
優秀な人材はどんどん海外に流出。
3.人材が育たなくなる
高くて留学できない。日本で学ぶ選択肢のみ。
英語ができないと海外とも渡り合えない。
日本という安い賃金で働かざるを得なくなる。
4.国際的に活躍できなくなる
日本人が主軸に立てなくなる。
トップは外国人、日本人はどんどん雇われ側、使われる側に。
◆なぜ日本の物価は安いのか。
理由は実質賃金が上がらないから。
上がらない理由は生産性が低いから。
生産性を高めることが物価を上げるカギ。
◆生産性を高めるためには
生産性が低い理由はAIなどの今後必要なスキルを学生や労働者が習得できる環境を大学も企業も提供していないから。
官民手を組んでIT技術を高めて行くことが求められる。
◆MYコメント
大学の卒業旅行でシンガポールに行った際(まだ屋上にプールが出来る前)、
日本より若干物価安いか??くらいにしか思ってなかったが、
どうやら今はシンガポールのほうが物価は高いようだ。
デフレに少子高齢化と日本には向かい風しか内容に感じる。
少なくとも英語くらいは勉強しておいたほうがよさそうか…
指をくわえていたら取り残される時代がそこまで来ている、かもしれない。
リンク