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ペラ51_スマホ脳 

今回のペラ1はこちら。

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ぷらっと空き時間に入った本屋さんで見つけたものを手に取った。

簡単にいうとスマホを見続けるリスク、みたいなことが医学的にまとめられている。

リスクを知ったからといって今更スマホを手放す事は最早不可能なのだが、

それでもリスクを知ってればとれる対応も増えてくる。

スマホを活用するのか、スマホに殺されるのか。

僕らのマストアイテムに対して能動的に考えることが出来るようになる1冊である。

 

ではどうぞ。

 

スマホ脳

アンデシュ・ハンセン著

 

◆スマホ普及の10年で精神障害や睡眠障害患者が8倍に。

睡眠、運動、他者との関わりが精神的な不調から見を守る3つの重要な要素。
 
多くの人が1日平均4〜5時間スマホをみている。若い人は7時間というケースも。
それによって削られた時間の多くが睡眠、運動、他者との関わり。

この2点が精神障害や睡眠障害患者が増えたことに因果関係があるのでは?

 ◆スマホはドラッグである

脳はかもしれない、が、大好き。
ドーパミンが最も出るときは報酬をもらうことではなく、もらうまでの過程。もらえるかもしれない、のときが最もドーパミンがでる。
ドーパミンの最重要課題は人間に行動する動機づけを与えること。
 
スマホは巧みにドーパミンを発生されるように設計されている。
メッセージが、来ると見たくなるのがこれのいい例。
大事なメッセージかもしれない。
 
次は当たるかもしれない。ギャンブル依存と理屈は一緒。

 ◆集中力は現代の貴重品に

スマホが近くにあるだけで学習能力が下がることも確認されている。
スマホよりも紙とペンでメモしたほうが講義を理解していたという実験結果もある。
 
マルチタスクは危険。脳が切り替えに時間を要す。
あれこれを作業を移すのは非効率。
チャットやメールを返すには一時間に数分、と決めてやるのがいいかも。来る度に返さない。
 
ワードでメモったり写真取ると記憶に残らない。パソコンが記憶してくれるからと思うから。
だから本を読み実物を見て情報を体験に結びつけて知識に変える必要がある。

◆SNSについて

人間は自身をなくすとウツになる。
SNSは自身をなくしやすい。なぜなら他人と比較してしまうから。
昔は比較対象が身近な数十人だけだった。
今はSNSを通して世界中の優秀(ぽいひと)と自分を比べてしまう。
結果人生の満足度も低下する、隣の芝は青い。
 
また、SNSに時間を使えば使うほど企業が広告費として儲かる。
能動的に情報を取りにいっているようで実は捜査されられている。
時間を奪う技術をもっと上げてくる、それに気付いているか。

 ◆バカになっていく子供達

スマホを使い続けると衝動的で自制心が減る。
つまり即座に手に入るご褒美に慣れ、我慢してより多くの報酬を得る、ということが苦手になる。
 
学校でスマホが禁止だとノートを乗る。ノートを取ると記憶が定着する。
 
スマホをいじり睡眠時間がへる。いじると興奮しさらに眠くなくなる。
スマホをいじる時間が長いと鬱になる傾向がある。2時間/日を超えるあたりからその傾向が出てくる。

◆スクリーンがメンタルヘルスや睡眠に与える影響

スマホ依存とウツには強い相関関係がある。
ブルーライトが起きろと脳を錯覚させる。メラトニンの分泌を2時間遅らせる。

 ◆運動というスマートな対処策

全ての知的能力が、運動によって向上される。
作業や授業前に5分体を動かすと集中力が増す実験結果もある。
心拍数が上がる運動だと尚良い。
 
ではどのくらい運動をすればいいのか。
答えは週に2時間と少しの運動。45分×3回。
6カ月に52時間。

 ◆スマホ脳から解放される対策

・自分のスマホをいじっている時間をしる、アプリを使うと便利
・スマホ画面をモノクロに(モノクロの方がドーパミンが少ない)
・仕事中はチャットチェックの時間を決める1時間に一度とか
・目覚ましと腕時計を買う(スマホでなくていい機能はそれで)
・人と会ってるときはスマホ出さない、出すと感染する
・スマホをやめて別のことをする、運動、会話、読書等
・良い手本に、大人がスマホを触らない。真似ることで子供は学ぶ
・寝るとき、寝る直前にスマホを触らない、電源切る
・SNSは情報収集では無く交流の場、積極的にコメントする
・週に45分×3回の運動を

 

◆MYコメント

なんでも依存することは良くない、それなしでは生きていけなくなるし、無くなったときのリスクが大きすぎる。

なんとなくスマホをみて情報を収集した気になっている、そんなネットサーフィン的な時間で今までは何をしていたのか。

本当にそれは僕らにとって必要な情報なのか。

スマホをみている1日5時間のうち、知らず知らずのうちに時間を操作され奪われているかもしれない。

まずは操作されているかもしれない、時間を奪われるかもと覚悟しながらスマホを見る。それだけでも心構えが変わってくる。

 

空いた時間にスマホではなく、読書や筋トレに買えていく。

そうやってスマホと適切な距離感を見つけていく。

それが僕らに出来るスマホ対策なのかもしれない。