新商品がヒットすると一時的に販売中止になるケースがある。
直近だとアサヒが出した缶ビールなのに開けた途端生ビールのごとく泡が立つあれだ。
最近発売再開したんだっけかな。
素人発想で人気ならドンドン売れば良い、そんな疑問を常々持っていたんだけど、
ちょっと前にとあるメーカーの方とお話する機会があったのでその疑問をぶつけてみた。
するとこんな答えを頂いた。
・当たるか分からないから小ロットで作っている。絶対数が少ない
・ヒットするとあっという間になくなる
・その状況で引き続き販売を続けると製造、納品が追いつかない
・結果クレームや不満に繋がってしまい顧客評価が下がる
なので一旦販売を中止し準備期間を設ける。
準備中に
・生産体制を大量生産化し
・沢山作り球数を用意して
・一気に拡散する
・爆発的に売れる
という流れだそうだ。
こちらの準備期間、
メーカー側の販売体制の都合でもあり、買う側への仕掛けでもあるようで。
それは一定期間買えなかったことで購買意欲が爆上がりするんだそう。
AISASでいう
「I(インタラスティング)と
S(サーチ)の時間と準備期間が重なるわけだ。
買えないから興味わいて、検索すればするほど売ってない。
ドンドン欲しくなる。
という購入側の心理状態。
なんともうまい。
買えない時間すらコントロール・デザインする。
といってもヒットする商品作ることが大変みたいなんだけど。
ということで長らくもっていた疑問が解消されたのに加え、
アサヒのビールが飲みたくて仕方なくなった4月の終わりのことでした。