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100年人生を迎える時代、30代サラリーマン管理職が会社に依存しないための日々のスモールアクション、ビジネス情報をお伝えします。

怖いを使うマネジメントのだめなところ


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怖さを武器にマネジメントするヒトがいる。ちょっと昔は多くの管理職がそうだったのかもしれない、あるいはどこかの家庭の父親も。

自分の功績や能力に自信があってそれを基準と考えているからなのか単に気が短いのかわからないけど、怒ったり威圧して相手をコントロールしたがるヒトは一定数いる。

 

今日の営業先が正にそのようなヒトが率いるチームだった。

明らかにドン! みたいな部長とお連れの課長以下数名が僕らの会社の提案を聞いて意見交換をする場だったのだが、明らかにお連れの方々は部長様の顔色とご意向に意識を全集中させ、部長様の視線の変化1つ見落とさない気の張り方をしていた。

 

部長様が何か発言するとそれに同調し、発言を求められると部長様のご機嫌を損なわぬよう、地雷を避けながら言葉を選ぶ

彼らの仕事はいかに部長とシンクロするかに集約されていた。

 

このように怖さを武器にマネジメントすると部下たちのマインドはいい仕事をする、ではなく怒られないための仕事をする、にかわる。

違う意見をしたらおこられる、部長の機嫌が悪いから黙っておこう、こんな具合だ。

 

本来異なる意見は考えを膨らます材料になるし、自分を見直すチャンスにもなる。その機会を自らのマネジメントにより潰していることに気付かない。

 

以前、前の部署でこのようなことがあった。

とあることの意見交換をする時に、僕はグランドルールとして人の意見を否定しない、どんな些細な案でも積極的に出していく、といったことを提案したのだがそれでは質が下がる、子供の遊びじゃないんだから悪いものは悪いと言わないといけない。

と却下された。結果はどうなったか、そんな空気なのでほとんどの人が意見を言えなくなり偉い人がチョロチョロ話すだけの場となった。否定されるかもしれないから話さないのだ。

 

意見を交わす際に大事なのは安心安全、そしてポジティブな場であるということで、マネジメントの役割はその空気感を場に生み出すことである。

 

それを知らない人は意見が出ない会議や打ち合わせ、はたまた言わない部下をダメなやつとレッテル貼りする。

だめなのは意見が出ない空気感を演出してる本人だと気づかずに。

 

怖さではなく安心安全ポジティブを活用するマネジメント。それが僕の目指す道です。